6)天然海水採取&ライブサンド 2000/2/10〜2/13
1200mm の水槽は、人工海水と、旧ライブサンドしか入っていません。この状態で数日回していたのですが、水はあまり澄んできません。使用する予定のスキマー HSA250 は、まだ旧水槽に残っている生体の為に旧水槽で使っています。



このため、1200mm の方では、濁りを取るために、Bakpak というスキマーをつけていました。



しかし、スキマーとしては、やはり小さいのと、サンドの量が少ないせいか、デトリタスが舞い上がってしまい、なかなか澄んできてくれません。

1200mm 水槽には、750mm 水槽で使っていた旧サンドを持ってきていましたが、量が全然たりません。そこで、CPFarm さんより、ライブサンドを注文し、厚みが 5cm ぐらいになるようにしようと思いました。

ライブサンドは、自然の海に沈めてあるサンドですので、サンドの粒にバクテリアが付着しているはずです。この天然のバクテリアを利用して、水槽内もナチュラルな環境を作ろう、ということなのですが、現状での 1200mm 水槽内には、旧 750mm 水槽に蓄積されていたデトリタスが残っていることは間違いありません。又、その状態の人工海水中には、デトリタスより溶けだした毒素が溶け込んでいるかもしれません。とすると、このままの状態で新たにライブサンドを入れると、せっかくのライブサンドの付着バクテリアにダメージを与えかねません。その結果、ライブサンドしかない水槽なのに、デッド水槽になってしまうかもしれません。

さあ、大変です。既に CPFarm さんには、ライブサンドを 20kg 発注してしまっています。このライブサンドが到着する前に、水換えをすべきです。

ところが、今度は、1200mm 水槽です。750mm 水槽で有れば、まあ、衣装ケース2杯か、3杯人工海水を作れば良いですが、 1200mm 水槽は、旧サンド移行の時に、7杯も作りました。もう、これ以上人工海水を作るのは、はっきり言って、「ごめんだ〜。」という感じでした。

そこで考えついたのが、天然海水導入作戦です。

さて、天然海水と一口に言っても、どうやって取りに行くのでしょう?海には、コンセントがありませんから、エンジン式のポンプが必要です。しかし、エンジンなんて、車しか使ったことがないので、うまく使えるのでしょうか。

ということで、かなわぬ時のインターネット、リーフでは有名な「水野さんのメーリングリスト」で質問してみました。すると、大変為になるお答えが。いろいろと質問し、大容量ポリタンク、エンジンポンプ、水を汲む場所、この3つが最低限必要なことがわかりました。ポリタンクは、最初500Lと思っていたのですが、500Lのポリタンクなんて、車にも積めないどころか、家のどこにもおけません。庭にもおけません。そのぐらい大きい物でした。結局300Lのポリタンクを、千葉のジョイフル本田というすざまじく大きいホームセンターで買いました。あんなもの、東京のホームセンターでは置いていません。エンジンポンプは、近所のホームセンターで格安で売っていました。

さて、道具はそろいましたが、汲みに行く場所が問題です。ところが、これもインターネットのおかげで、東京から比較的近いところを、インターネットで知り合うことのできたモモやんに教えてもらうことができました。もちろん、秘密ですが。モモやんは、とてもすばらしいHPを開設していらっしゃいます。

さて、万事準備ができたので、天然海水採取です。いよいよ現場に到着しました。



ご覧下さい!ポリタンクのでかいこと!ハイラックスサーフの後部荷物室にギリギリの大きさ。これ以上大きいタンクは積めません。

ところで、この採水場所は、大変すばらしい。なぜかというと、水際までこうやって車で乗り付けられます。この日は天気も良く、大変気持ちよかったです。モモやん、ありがとう!

さて、水を汲むには、ポンプが必要です。海には電源などありませんから、エンジンポンプが必要です。ハイラックスサーフには、実は100V電源がついているのですが、それなりの流量を確保しようとすると、かなりのパワーが必要ですが、当然車の電源はバッテリーからとっています。エンジンをかけっぱなしにして置いても、パワー的に心配です。万が一パッテリーがあがってしまったら、しゃれになりません。その点、エンジンポンプは小さいものでも流量が数十リッター毎分ありますから、安心です。



これが
使ったエンジンポンプです。工進というメーカーのもので、エンジンはロビンエンジン。スズキが作っているそうです。エンジンとしては、小さいものでしょうが、流量は 80L毎分あります。エーハイム 1060 の倍の流量です。トルクもあるので、5m近くであれば、ポンプまで立ち上がるようです。ポンプから先も、高さが5mぐらいとれるようで、頼もしいポンプです。300L程度であれば、ガソリンタンク内の燃料で、何倍か汲めそうです。可愛くて気に入りました。

おもむろにエンジンをかけ、海水を汲み始めました。

その日は、風のせいでひじきがすごい量岸壁によっていました。ただ、表層ですので、ホースをのばせばその下から汲めますから大丈夫です。



流量があるため、300Lのタンクは、10分少々で汲むことができました。



ただし、重さがすごい。ハイラックスサーフが、シャコタン状態になってしまいました。

海水を積んで、実はこのあとモモやんの水槽を拝見しました。モナコシステムを採用されていますが、とてもきれいな水槽でした。詳細は、上記のモモやんHPを見てください。

モモやん水槽を拝見したあと帰宅しました。家につくと、ライブサンドが到着していました。はやく水換えをしなくてはいけません。

水換えは、バスポンプを使いました。手順としては、

1) 濁っていた海水を排水穴から捨てる。
2)1cmくらい入れてあった old sand の上に、CPFarm から取り寄せたライブサンドを入れる。
3)汲んできた天然海水を入れる。

ライブサンドは、40kgで、かなりの量でしたが、なんとか入れました。天然海水を入れると、なんと、けっこうきれいです。



天然海水を入れ、1日たった後です。CPFarm から同時に購入した、クロナマコ3匹がいます。




クロナマコのアップ。なんか、だんごみたいに丸まっています。まだ落ち着かないのでしょう。

Next Page !!
Back to 1200 Step by Step !!
Back to Berlin TOP !!