Chapter 3 サイパンでの楽しみ2


(1)

私は、シュノーケリングで海の中を見ることができますが、子供たちはそうもいきません。実は、サイパンに来る前に、上の4才の子供にお風呂で特訓をしたのですが、やはり4才の幼児にシュノーケリングは無理のようでした。そこで、少しでも海の中を見せてやりたいと思い、海中探検船に乗ることにしました。

海中探検船は、ガイドブックなどに紹介されていましたので、さっそく電話をすると、日本人が出て、
「どちらのツアーですか?」
と言われ、
「いえ、個人手配ですけど。」
「はあ、そうしますと、ホテルのツアーデスクで申し込んだ方が宜しいかと。」
「直接申し込めないの?」
「可能ですが、そうしますと、こちらへ来て頂かなくてはなりませんので。」

なんと!個人では電話で申し込めない!なんで?

結局ホテルにあるツアーデスクで申し込みました。当日の朝、バスの迎えが来ました。なんと、大型バス!PIC は一番端のホテルなので、そこから順番にホテルを周り、お客さんを乗せていくようです。おかげで最初は我々の貸し切り状態。

いくつかのホテルをまわって、30分くらいバスに乗ると、桟橋につきました。なにか、工事現場のようなところですが、写真で見た船がありました。


奇妙な形の船でした。船底に海底が見える席があるはずです。


船の上。はて?海の中は見えないの?

しばらくすると、船は港を出港です。海の底はまだ見せてくれません。日差しは強く、日陰も少ないので暑くなってきました。子供たちは、「まだ海の中見れないの?」と文句を言い始めました。眠いのもあるのかな。

しばらくすると、目の前に潜水艦らしきものが見えてきました。


同じような目的の潜水艦。海底を見ながら移動できるようです。

子供たちは、「あっちの方がいい!」「なんだ、潜水艦は怖いって、言ってたじゃないか。」
海の中をなかなか見せてくれないので、だだをこね始めました。これはもう、早く海底を見せてもらわなくてはなりません。しばらくすると、ようやくデッキにあったハッチが開いて、下の部屋へ案内されました。なるほど、海の中が見えます。



ただ、窓がアクリルでできているらしく、細かい傷があり透明感は今ひとつ。。又、比較的浅いところが中心のためか、海水の透明度もそれほどよくありません。パパは内心、(これはシュノーケリングの方がきれいだなあ)と思ってしまいました。でも、子供たちは、それなりに楽しんでいました。


海の中を真剣に見る息子。

ガイドの方も、日本語で説明してくれます。

「サイパンは、ナマコが大変多いです。ナマコは砂をきれいにしてくれますので、サイパンの海の砂は白くて大変きれいです。」ということであった。どこを見ても、クロナマコだらけです。

ところどころで、船の上から、ごはんつぶをまいて魚を寄せて見せてくれます。大きな魚はいませんでした。又、サイパンは第二次世界大戦で日本軍が駐留しており、激戦が行われたところでもあります。海の中には、戦闘機がいくつか沈めたままになっています。


沈んでいるゼロ戦の主翼部分。真ん中あたりの日の丸が痛ましい。

船は、マニャガハ島の近くを遊覧し、1時間ぐらいで戻ります。ダイビングのできない子供たちには、良い経験になったと思います。

(2)

さて、海底探検船のツアーが終わるとバスが待っていて、我々はホテルに戻されてしまいました。やはり、レンタカーの方が便利です。ただ、駐車場がないので、観光には不便です。この日の午後は、ママの為にお買い物をする予定になっていました。そうなると、GALLERIA へ行くしか有りません。DFSで有名です。(ここでは TAX Free にはなりませんが。)かなり大きなショッピングセンターで、お土産や、ブランド物の店舗が集まっています。

我々は、レンタカーがありましたし、巡回バスもあるようですが、自由がきかないのでレンタカーで出かけました。その前に、昼食をとらねばなりません。来た日と、今回の昼食は、カントリーハウスでとることにしました。GALLERIA は、カントリーハウスのすぐ近くにあるのです。カントリーハウスさんについては、Chapter 5 でご紹介します。

さて、昼食をとった後、車で GALLERIA へ向かいました。本当は、あまりこういうところには寄りつきたくないのですが、そこが日本人の悲しさ、お土産を買わないわけにはいきません。乗用車の駐車場は、屋上にありました。館内へ入ると、バットマンが屋根の上に乗っているエレベータがあり、これを使って売り場へ行きます。Warner Brosers のお店もあります。


入り口に、Hard Rock Cafe もあります。

Warner Brothers でお友達へのお土産をいくつか買いました。買おうとすると、
"Do you have shopping card?"
VISA CARD ならあるが。。。
"Which tour ?"
またもや、ツアーを聞かれた。違うんだけどなあ。要は、ツアー客だと、ツアーごとにカードを配られ、これの購買量によってたぶん、リベートでツアーへ支払われるのでしょう(想像)。個人客は、ほとんどいないのです。とにかく、ショッピングカードがないと、買い物もできません。我々は、買い物もできないのでしょうか?いえ、入り口でショッピングカードが欲しいというと、カードをくれます。これを持っていないと、館内では買い物ができません。

お土産売り場とは別に、ブランドショップもテナントとして入っています。GUCCI や、Cartier、CHANEL など、女性が喜ぶブランドの勢揃い。パパは身震いがしてしまいました。。。

(3)

買い物を済ませると、後は夕食です。最終日なので、オープンディナーショーという、ポリネジアンダンスを見せてくれるディナー&ショーを見ることにしました。こちらは、第一ホテルで毎晩上演しています。このときも電話で予約しました。今度はホテルでしたので、すぐに予約でき、バスで迎えに来てくれます。このバスは巡回バスですが、ホテル側で予約しドライバーが我々の名前を確認してくれます。もう、レンタカーを使う予定はないので、レンタカーも返してしまいました。

たしかに、送迎バスは便利ですが、我々は PIC に泊まっているので、なにかに参加するたびにホテルと現地を行ったり来たり。サイパンは小さい島なのでたいしたことはないのですが、やはり面倒です。バスは、またホテルを順番にまわってお客さんを載せながら移動していきます。ここで、とんでもない中国人ツアー集団が乗ってきました!それまでは、我々を含めて10人ぐらいしか乗っていなく、静かにバスに乗っていたのですが、中国人ツアーは、総勢50名くらい!それも添乗員付き。その添乗員がバスのマイクをとりあげ、第一ホテルに着くまでの間、我々他のお客さんがいることにもお構いなしに、マイクのボリュームをめいっぱいあげて、我々にはさっぱりわからない中国語でガイドを始めてしまいました。中国人ツアーのお客さんたちは、真剣な顔で聞いています。こっちは個人できているのに、ひどい話です。中国人ガイドは、ずーっとしゃべり続けていました。

さて、第一ホテルにつくと、我々は舞台の真ん前の席です。おもむろにショーが始まります。



食事はバイキングスタイル(ブッフェスタイル)で、わりと美味しかったです。ダンスは、タヒチや、ハワイ、サイパン、フィジーなどの太平洋の島々に伝わるダンスを紹介していました。火を使ったダンスなど、迫力満点。一度はごらんになると良いと思います。

こうして、われわれのサイパンのイベントは過ぎていきました。

Chapter 4 は、海についてです。

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