(1)準備(2001/2)

2年ぶりに、プレナム水槽を立ち上げることにしました。

前回立ち上げた、30cm キューブプレナム水槽(上位メニューの「ちょんちょこプレナムどたばた記(1999年8月〜)」参照) は、スキマーを外した為に水面に油膜がはり、水槽内が酸欠になってしまったようで、プランクトンが死滅、ようじ魚も死んでしまいました。マングローブだけは、しばらく伸びていたのですが、引っ越しの前後で部屋に暖房が入らなくなり、水温は25℃を維持していても、気温は5℃以下になり、マングローブも枯れてしまいました。その後、なんとかリベンジしたく思っていました。

今回のしくみは、基本的には前回と同様ですが、過去の失敗を繰り返さない為に、以下の点を改良することにしました。

 1)酸欠にならない為に、スキマー等で酸素を供給。
 2)パウダーサンドを、プレナム内へ落とさないため、目の細かいナイロン裏地を使い、且つこれをガラス面にシリコンコーキングで接着する。
 3)マングローブが気温が低くなったときに枯れてしまわないように、アルミフレームとアクリル版でかこい、水上部分を温室のようにする。
以上を改良点とし、再度立ち上げることにしました。
   

(2001/2/1)

これが、今回立ち上げる45cmキューブ水槽です。前回立ち上げた、30cm キューブ水槽より、一回り大きい水槽です。  

まずは、アルミフレームの作成。東急ハンズで、組立家具のコーナーにある、角アルミパイプを組むタイプのものの部品を購入しました。パイプ長 45cm なので、45cm キューブ水槽がピッタリ入ります。高さは、60cm とし、マングローブが伸びても有る程度吸収できるようにしました。
フレームの上には、天板が載せられるような構造のものを使い、写真の右のような、同じサイズにカットしてもらったガラス蓋を載せました。ADA 用のガラス蓋ですと、大きさが小さすぎて、うまく載りません。
フレームは、60cm の高さがありますが、水槽の高さは、45cm です。都合、15cm のすきまがあきます。これをふさぐ為に、アクリルを 14cm × 45cm にカットし、片面に UV カットフィルムを貼り、写真の左のように、上部にひっかける為の穴を2つ開けました。
今回も、プレナム板は、前回と同じようなものを作りました。代わり映えしない、パンチボードに、エンビパイプ3cm を取り付けたものです。。。。あ、エンビパイプは、前回VP13 でしたが、今回は、少々板が大きいため、VP20 にしました。
プレナム板。裏返したところ。
プレナム板のすぐ上には、サンゴ砂LLを敷きます。この量の倍強の量を入れました。
今回は、パウダーサンドの下に、スクリーンとしてナイロン裏地を使い、接着してしまう予定です。そうすると、LRに下駄をはかせるには、そのスクリーンの上に置かねば成らず、プレナム板に張り付けることができません。そこで、パンチボードを 5cm 角にカットし、その上にアクリル棒を張り付けることにしました。左の写真のような感じです。
後で思ったのですが、パウダーサンドが深ければ、カットしたパンチボード板はいらないかも。そのままでも自立しそうです。
パウダーサンド内に、嫌気層ができることを期待していますが、嫌気層のバクテリアには、エネルギー源として、有る程度の有機物がひつようだそうで、デニボール(商品名)を入れました。多くの有機物は、短時間に分解されますが、これは有機プラスチックだそうで、長時間にわたって分解されるそうです。
左の写真は、CPR 製の、BakPak というスキマーです。水槽の縁に引っかけて使えますので、小さい水槽ではスペースをとらず、便利です。但し、水槽の高さは、45cm 以上必要です。今回は、これが使えます。
今回利用する予定の、岩崎ハイラックス 150W 6500K メタルハライドランプです。
何年か前に、水草水槽を立ち上げた時に使った東芝のセードです。E26 の口金がついており、水銀灯を使っていました。今回は、これに上記の岩崎ハイラックスをつけようと思います。
セードにとりつけると、いいあんばいです。
今回使う安定器です。え?どこかで見たことがあるって?これは、実は、岡村電産 スーパークールで使われている安定器です。これが使えるか?私は大丈夫だと思っていますが、これを見て、やってみて失敗しても責任はもちませんよ。
さて、とりあえずプレナム板と、スキマー、照明をセットしてみました。
Bakpak は、こんなぐあいに取り付けます。
アルミフレームをとりつけ、アクリル板をぶらさげます。
アルミフレームに、取付具をはりつけています。ここに、穴をあけたアクリル板をひっかけます。
アクリル板をひっかけたところ。UV カットフィルムを貼ってあるので、若干色がついています。写真ではよく見えませんが、スキマーのパイプの部分は、ビニールシートをカットし、カバーをしています。また、フレームの上部には、ガラスが置いてあります。大きさはピッタリ。


(2)へ